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ワインアプリの開発サポート、スポーツイベント企画、出張託児サービスの展開…。長野県塩尻市などで、副業・プロボノ人材を募集!【10月16日〆切!】

こんにちは、「30sta!」編集長の杉山です。

日本ワインのファンを増やすアプリの開発、地域に愛されるスポーツイベントの企画、地域課題を「遊び」に変えるクリエイティブ拠点の開設──。

そんな企画に副業・プロボノとして関われるプロジェクトが、長野県塩尻市の「関係人口創出事業」です。

実は私自身、このプロジェクトに関わっていまして、昨年は副業人材として参加。ほとんどリモートワークで副業をおこないました。今年は裏方として関わっています。ちょっと手前味噌な感じになりますが、ご紹介です。

5つの副業・プロボノテーマ。オンライン中心で県外在住者も参加できる!

現在(2022年10月7日)は第3期の副業・プロボノ人材を募集中です。

次の5つのテーマがあります。

①日本ワインファンを増やすデジタルサービス「wine to meet you」の実現
②塩尻の地域資源を活用した地域に愛されるスポーツイベント企画
③『親がご機嫌だと、子どもが嬉しい』〜子育てにベビーシッターという選択肢を〜
④売木村と都市をつなぐ-仕事と暮らしの拠点-づくり
⑤地域課題をともに「遊び」へ変換するクリエイティブ拠点の開設

副業期間は3か月間。オンライン中心なので、県外在住でも参加できます

10月13日(木)夜にオンライン説明会がありますが、https://peatix.com/event/3379770/
その前に5つのテーマの内容がざっくり分かるよう、簡単にまとめてみました。

副業・プロボノに興味ある…!!という方は、ぜひご参考ください。

▼塩尻市の「関係人口創出事業」をさらに詳しく知りたい方はこちら。
https://nagano-jinji.jp/job/shiojiri-cxo/

起業家が集まるシビック・イノベーション拠点「スナバ」

①日本ワインファンを増やすデジタルサービス「wine to meet you」の実現

日本屈指のワインの産地である塩尻。消費者とワイナリーがもっと近い立場で顔の見える関係になれば、塩尻ワインのファンが増え、ワインの街としてより盛り上がるのでは?

そう立ち上がったのが、エプソンアヴァシスに勤めるテーマオーナーの依田剛さんです。

テーマオーナーの依田剛さん

依田さんは13年前に仕事で塩尻市に移住。市内のワインバーに通うことで、多様な人と交流でき、今の奥様と付き合うきっかけもできたことから、塩尻ワインには強い思い入れを持っていました。

そこで会社の制度を利用して、「AIが塩尻ワインをおすすめするアプリケーション」を開発し、2022年9月にプロトタイプをリリース。

塩尻駅直結のワインバー「アイマニ」とタッグを組み、消費者とワイナリーを繋ぐきっかけを提供する仕掛けを作り出そうとしています。

AIがワインをおすすめするアプリケーション。ウェルカムワインの感想を入力すると、おすすめワインが表示される

今回募集するのは、アプリの活用も視野に入れつつ、①消費者のターゲットの仮説を立て ②消費者とワイナリーをつなぐ仕掛けの仮説を立て ③仮説の検証を手伝ってくれる人です。期間は11月~1月の3か月です。

プロボノとしての契約で、報酬はありませんが、塩尻市への交通費や宿泊費、交流拠点の「スナバ」利用料金は支給されます。

塩尻駅直結のワインバー「アイマニ」

②塩尻の地域資源を活用した地域に愛されるスポーツイベント企画

アルプスを眺めながら、ぶどう畑の横をさわやかに駆け抜ける──。塩尻市は、約50年前から人々の健康増進を目的としたロードレースを開催してきました。運営の困難さに新型コロナの影響も加わり、2019年を最後に開催を休止しています。

しかし、スポーツイベントは「地域資源の活用」や「市民が地域に誇りを持てる」などの可能性を秘めています。新たな形でスポーツイベントを開催できないか。

今年7月から塩尻市役所 社会教育スポーツ課の長島 峰行さんが中心になり、「塩尻CxOLab」メンバーとチームを組み、ディスカッションしてきました。

そのチームに加わり、イベント企画について一緒にディスカッションしてくれる人材を募集しています。隔週1回のオンラインミーティングが中心で、期間は最短で半年間。プロボノにつき報酬はありません。

塩尻市と松本市にまたがる信州スカイパーク

③『親がご機嫌だと、子どもが嬉しい』〜子育てにベビーシッターという選択肢を〜

親の時間と心にゆとりを生み、笑顔で子育てに向き合うサポートをするベビーシッターサービス。 日本でも少しずつ普及しつつありますが、「利用する発想がない」「抵抗感がある」と考える人も少なくありません。とくに地方ではその傾向が強くあります。

そんな現状を変えたいと、2020年4月に長野県岡谷市でベビーシッターサービス「長野の訪問保育キッズハピリエ」を起業したのが、保育士でテーマオーナーの降旗紗希さんです。

「こんなとき大人がもうひとりいたらいいのに…」という時に、ベビーシッターを活用してもらうことで、「親がご機嫌だと、子どもが嬉しい」場面を増やしたい。そんなモットーを掲げてサービスを展開しています。

長野の訪問保育キッズハピリエの公式サイト。https://kidshapilie.com/

温泉旅館や結婚式場などとも提携し、事業を少しずつ伸ばしてきましたが、壁にもぶち当たるようになりました。「定期利用顧客が少なく、収入が安定しない」「企業と提携しても、稼働率が低い」などが主な悩みです。

そこで、定期利用顧客を増やすために必要なことを考え、形にするお手伝いをしてくれる人材を募集しています。期間は3か月間、報酬は月3万円です。

④売木村と都市をつなぐ-仕事と暮らしの拠点-づくり

こちらは塩尻ではなく、南信州の売木村(うるぎむら)の案件です。売木村は人口約500人の小さな村。日本の原風景が残る一方、人口のうち移住者が4割を占めていて、米作り体験や音楽フェスなど多様な取り組みがおこなわれています。

日本の原風景が残る売木村

この村に、2022年6月、「うるぎHalo! -岡田屋-」がオープンしました。築100年以上の歴史がある旧岡田屋旅館をリノベーションしたコワーキングスペース&多世代型シェアハウスです。今回のテーマオーナーである一般社団法人木の芽の赤土かよさんと駒井友美さんの手によって立ち上げられました。

過去と現在が調和する「うるぎHalo! -岡田屋-」
テーマオーナーの駒井友美さん(左)と赤土かよさん(右)

「うるぎHalo! -岡田屋-」は、テレワークできるだけでなく、利用者が村の暮らしの良さを知ったり、地域やそこに集まる各地の人々と繋がりを作る“地域の拠点”を目指しています。

現在はまだ地域外からの利用者は少ないため、地域外での認知度を高めていく一方、地域の人たちに対しても様々なことが起こる拠点として認識してもらえるよう、盛り上げていく必要があります。

そこで、(1)Halo! コミュニティコーディネーターと、(2)Halo! セールスプランナーを募集します。(1)は3か月間現地に常駐することが条件で、滞在費は支給。(2)はリモートで関わることができ、月額3万円です。

⑤地域課題をともに「遊び」へ変換するクリエイティブ拠点の開設

長野県のちょうど真ん中あたりに位置する、人口5,700人の町「長和町」。「長久保宿」と「和田宿」という二つの中山道宿場町を有し、平野部には昔ながらの田園風景が広がります。

最近は首都圏などから移住を希望する人も増えつつある一方、年々、人口が流出しています。とくに和田地区は宿場に軒を連ねる民家の多くは空き家か準空き家(年に数回帰ってくる程度)であり、趣深い通りには人の影もありません。

「しかし、余白だらけのこの地域には、何でもできるし、何にでもなれるという自由がたっぷりと残されている。その余白や課題を生かして『遊ぶ』ことができれば、地域課題はむしろ資源になっていくし、ワクワクで循環していく誇れる地域になっていくのではないか」

長和町地域おこし協力隊で、テーマオーナーの上野るかさんはそう語ります。

現在では、地域の人が感じている困ったことを可視化させ、それに基づき地域内外問わずにプロジェクトチームを結成し、「遊び」に変換させるための拠点を2024年春に開設する予定です。そこで、プロトタイプとなる事業の開発から実行までをおこなう副業人材を募集しています。期間は3か月、報酬は月3万円です。

応募期限は10月16日。10月13日に説明会も

「テーマのオーナーさんに、もう少し話を聞いてみたいな」という方は、10月13日のオンライン説明会にご参加ください(以下よりお申し込みできます)。

https://peatix.com/event/3379770/

なお、塩尻市の「関係人口創出事業」では、7月から「塩尻CXOLab」という地域課題解決プロジェクトがスタートしており、5つの副業テーマに関してチームを編成し、ディスカッションをおこないました。テーマによっては、チームメンバーと連携して仕事をすることもあります。

【副業にもつながる】地域の課題解決に取り組める実践型オンラインコミュニティ「塩尻CxO Lab」って何だ? 「副業やボランティアなど、何らかの形で地域の課題解決に取り組んでみたい」 そう思うものの、とくに専門スキルがあるわけではなく、自...

その他、プロジェクトの詳細や誕生の背景などは、以下の「ながの人事室」や「のりしお」の記事にありますので、ご覧ください。

https://nagano-jinji.jp/job/shiojiri-cxo/

https://shiojiri-city.note.jp/n/n3caf1a9d284e

応募期限は2022年10月16日(日)と迫っています。

応募を希望される方は、上の「ながの人事室」の記事にアクセスすると、一番下に応募フォームがあります。こちらからエントリーをお願いします。

ABOUT ME
杉山 直隆
1975年、東京都生まれ。専修大学法学部在学中に、経済系編集プロダクション・カデナクリエイトでバイトを始め、そのまま1997年に就職。雑誌や書籍、Web、PR誌、社内報などの編集・執筆を、20年ほど手がけた後、2016年5月に、フリーのライター・編集者として独立。2019年2月に(株)オフィス解体新書を設立。『週刊東洋経済』『月刊THE21』『NewsPicks』などで執筆中。二児の父(11歳&8歳)。休日は河川敷(草野球)か体育館(空手)にいます