こんにちは、「30sta!」編集長の杉山です。
ワイン用ぶどうの畑を仲間と一緒につくりあげて、オリジナルワインをつくる。
地元ワイナリーの生産者たちとイベントで交流できる。
ワイン愛好家と地域コミュニティに関わってみたい人、両者のニーズを満たすプロジェクトが始まりました。
塩尻ワインサークルの「コミュニティヴィンヤード」です。
「『自分たちでぶどうを育てて、自分たちのワインを仕込めるのが極上だ』。ワイン好きにとってスペシャルな出来事は何か、と聞くと、そう答える方が少なくありませんでした。ならば、そうした場を自分たちで作ればいいのではないか、と考えました」
と話すのは、このサークルの主宰者である(株)HYAKUSHO代表の田中暁さんです。
コミュニティヴィンヤードの魅力や企画背景、狙いなどをお聞きしました。
もくじ
老舗から新興ワイナリーまで揃う日本有数のワイン産地
実は、長野県塩尻市は日本有数のワインの産地。
市内に17のワイナリーがひしめいています。サントリーやメルシャンのような大手から、五一ワインや井筒ワインなどの老舗、近年オープンした新興ワイナリーまでバラエティに富んでいて、個性を競い合っています。
新たなワイン造りの担い手を育てるために、醸造技術を学べる市主催の「塩尻ワイン大学」も開講されています。
ワインファンの願いと地域産業の活性化を叶える
「塩尻ワインサークル」は、そんな塩尻ワインの魅力を広めることを目的に、2020年に発足しました。
※塩尻ワインサークルのInstagramはhttps://www.instagram.com/shiojiri.wine.circle/
きっかけは、塩尻市が主催した地域課題解決プロジェクトで、HYAKUSHOと東芝が塩尻産ワインの新たなファン創出企画をおこなったこと。そこで集まった著名ワインYoutuberやワイン愛好家が中心となって、フォロワー参加型のウェビナーなどをおこなっています。
「ウェビナーでは地元の新興ワイナリーの生産者さんをお招きして、ワインづくりに対する考えや思いを伝えていただいています。そうすることで、単にワインを消費するというよりも、生産者さんも含めて味わってもらえると考えています」(田中さん。以下同)
こうしたPR活動をおこなっていると、それに賛同するワインファンが多く集まってきました。さらには、イベントの手伝いをしてくれたり、東京の酒販店に自主的に営業してくれたりする人まで出てきたそうです。
「ワインエキスパートやソムリエの資格を持っていて、その資格を活かしたいという方もいました。そういう方が産地に入って、ワインづくりを体験する。さらに、ワイナリーの生産者さんと触れ合って、地域に何らかのアクションを起こす。そんな仕組みをデザインすれば、ワイン好きの方がやりがいを持てるし、地域の産業も活性化するのではないかと考えました。そこで、まずは『場』を用意することにしたのです」
目指すはオリジナルワインづくり。生産者との交流会も
そうして生まれたのが、「コミュニティヴィンヤード」。複数の会員で数万円ずつ出資して運営するぶどう園のことです。
今回用意した畑の広さは300坪。リンゴ畑だったのをゼロからぶどう畑に作り変えます。
メルローとカベルネフランを栽培する予定です。目標は3年後の初収穫。育てたぶどうを使って、オリジナルワインを作る予定です。
現在は、コミュニティヴィンヤードの会員をクラウドファンディングで募集しています。4万円、2万円、3000円の3コースがあります。
4万円コースの会員は、栽培や収穫など、ぶどう畑のお世話ができます。年数回だけでも、毎日来てもOKです。
ヴィンヤードの看板に、自分の名前を入れられます。
さらには、ワインサークルが主催するイベントの企画・参加ができます。現在予定しているのは、ぶどう畑でピクニック感覚でおこなう交流会。そこで地元ワイナリーの方々と交流できます。
「もっと金額設定を高くしてもいいのでは、という声もありましたが、今回のクラファンの目的はこれでお金を集めることではありません。多様な方々に参加していただくことです。人が集まってくると、思ってもいなかった次のアクションが生まれることがありますからね。ワイナリーの生産者さんとヴィンヤードの会員さんが交流して、何かが生まれることを楽しみにしています」
募集締切は2022年1月10日(月)ですが、人気コースは早めに締め切られることが予想されます。参加希望の方はお早めにご応募ください。
【お申し込み】
塩尻ワインサークル「コミュニティヴィンヤード」のクラウドファンディングは以下から申し込めます。
https://camp-fire.jp/projects/view/517662