【仕事のお手伝いを通じて地域をどっぷり楽しむ】「おてつたび」で全国の仕事と地域の魅力を経験

こんにちは。「30sta!」ライターの芦田おさむしです。

日本全国には数多くの観光名所と同時に、人々がその土地に根ざした生活を送る地域が存在しています。

一見何もないように見える土地にこそ、温かで豊かな魅力があふれているもの。そういった地域の仕事を手伝いながら、その土地や人々の魅力に触れることができるサービスが「おてつたび」(https://otetsutabi.com/です。

「いろいろな地域の魅力を多くの人に知って欲しい」という熱い思いで生まれた本サービスの魅力と詳しい内容について、(株)おてつたび代表取締役・永岡里菜さんにお話をうかがいました。

(株)おてつたび代表取締役CEOの永岡里菜さん。普段は全国を飛び回っているそうです

日本全国の地域を旅行しながら地域の仕事を経験できるマッチングサービス

「おてつたび」は、日本全国の人手を求める事業と、地方でさまざまな仕事を経験したい若者を「お手伝い+旅」として結びつけるマッチングサービスです。

日本全国には1,741の自治体があり、多くの地域は人手不足に悩まされています。一方で地方に対して関心を持ち、日本中を旅しながら各地の仕事を経験してみたいという人も存在しています。

そういった人と人手不足で困っている地域を結びつけると同時に、地域が持つ魅力を広く知ってもらうために活用される「おてつたび」は、地方創生の新たな手法として注目を集めています。

地域文化に密着したプログラムで1週間前後のお手伝い

お手伝いする内容は農業・漁業・宿泊業など多岐に渡ります。過去には、

  • 北海道のリゾート地でパン作りと接客
  • 宮城県石巻市でワカメの収穫
  • 島根県の造り酒屋でラベル貼り&空き家のリノベーション

といった、多種多様なお手伝いが行われています。

お手伝い期間は3日から10日程度と、およそ1週間前後
多くのお手伝い先では、期間中に数日の休みをとることができるため、その地域で楽しめるスキー・海水浴などのスポーツや、地元の穴場スポットへの観光などを楽しめます

岐阜県飛騨市の渡辺酒造で、日本酒づくりをお手伝い

プログラムの中には、地域の文化に密着したものもあります。

  • 長崎県の旅館で調理補佐・掃除・電話番・SNS発信など業務全般
  • 長野県のホテルで繁忙期前の大掃除

といった観光地の宿泊施設の仕事だけでなく、

  • 宮城県「花山鉄砲まつり」の運営スタッフ
  • 沖縄県南大東島の豊年祭の手伝い

といった地域祭を手伝うプログラムもあります。これらのプログラムに参加すれば、通常の観光では味わえないような、地域文化に密着した経験ができるでしょう。

長崎県壱岐市の「奥壱岐千年湯平山旅館」では、老舗旅館の仕事をお手伝い

経済的負担無しで旅行が可能、ただしお手伝い内容は「ガチです」

また、お手伝い先への交通費は利用者の負担となりますが、お手伝い先ではお手伝いに対する報酬が支払われます。
期間と仕事内容によっては、交通費以上の収入を得ることは十分可能。
お手伝い中の住居も無料で用意してくれるため、経済的な負担はほとんどありません。

ただし、おてつたびは収穫の時期や観光客が増える繁忙期前後など、人手が足りない時期の助っ人として募集されます。
そのため、仕事内容は決して甘くはありません

時期や内容によっては、朝5時起床が求められる場合や、炎天下の中での長時間作業を行うこともあります。
ご自身も各地でお手伝いを経験してきた永岡さんが「ガチです」と表現するほど、お客様ではなく、仲間・スタッフとしてのお手伝いが期待されます。

「おてつたびでは、地域の方々と同じように汗水をたらしてお手伝いをするからこそ、地域の方と距離が近くなり、地域に居場所ができると信じています。参加者の方々にも、その旨をお伝えしています」(永岡さん。以下同)

滋賀県長浜市のおてつたび。地域団体に参加し、炊き立てのご飯をおにぎりにして振る舞うイベントをお手伝い

地域が求める人材は「元気で挨拶」。30代以降の挑戦も歓迎

おてつたびのプログラムにおいて、お手伝いとして受け入れる応募者の選択は事業者側に委ねられています。
それぞれの事業者で採用の判断基準は異なりますが、高度な専門技術や経験が求められることはほぼありません。

「受け入れ先の皆さんが見ているのは、スキルよりも人柄。たとえば、『元気でしっかりとあいさつできる』というような、コミュニケーションの基本がしっかりできていて、地域の人々と積極的に交流しようとする人は、すごく歓迎されます」

また、おてつたびでは、多くの案件において年代・性別に制限を設けていません
そのため大学生など若い年代だけでなく、30代以上など幅広い年齢層が利用しています。

永岡さんによると、30代以上の利用は、年末年始・お盆・GWといった長期休暇の利用が中心ですが、転職活動中の期間に利用する方も多いとのこと。

おてつたびの経験をきっかけに、次のキャリアを考える方も多いと思うので、ちょっとでも興味のある分野、地域の方とコミュニケーションが取れるプログラムを選ぶのがいいかもしれません

60%がおてつたび先に再訪。人生観が変わる経験も

おてつたびの公式サイト上には、2020年5月現在、25地域のおてつたび先が掲載(募集終了分含む)されています。

おてつたび利用者の半分は関東生まれ・関東育ち。地方で生きる人々や仕事に触れることで、人生観が変わったという感想をもらうこともあると永岡さんはいいます。

これまで利用する一方だったサービスを提供する側に回ることで、例えばホテルのチェックイン・チェックアウトの時間がなぜあの時間なのかなど、仕事が持つ意味の理解を深められたという声があります。
また、地方の経営者のような、普段自分が会うことがない大人に会うことによって、自分の将来の選択肢が広がったという感想もよくいただきますね

プログラム実施後、実に60%の利用者がおてつたび先の土地を再訪するというデータが生まれており、おてつたびでの経験が、利用者にどれだけ大きな影響を与えたかがうかがえます。

利用者からの刺激で受け入れ地域側も活性化

また利用者側だけでなく、受け入れ先である地域側にも大きなメリットが生まれています。

おてつたびの利用者の受け入れは、多くの一次産業・観光業で生まれる繁忙期の人手不足を解消するだけでなく、地域住民にとって価値ある経験となっています。

「事業者の方も、同じ従業員のメンバーで過ごしていると、マンネリ化する部分があるようです。
そこにおてつたびの利用者が来て、普段当たり前にやっている仕事に『すごいですね!』『こういうこともやっているんですね!』と、反応してくれることが刺激になるという声をいただきます。
自分たちが普段やっている仕事がすごく価値があることだと再確認できて、誇りを持てるとおっしゃっていただけますね」

「日本の色んな地域の魅力を発見できるサービスを作りたい」の思いで生まれたおてつたび

著名な観光地ではない土地の魅力に触れる「おてつたび」は、永岡さんの「日本のいろんな地域の魅力を発見できるサービスを作りたい」という思いから誕生しました。

永岡さんは三重県の尾鷲(おわせ)市の出身。三重県の南部に位置し、東京からでは電車・自動車どちらでも6時間ほどかかるという尾鷲市について、上京後に知っている人に会うことはほとんど無かったそうです。

「いいところはいっぱいあるのに」と、心の中に引っかかりを感じていたという永岡さん。当時の仕事で全国各地を飛び回るうちに、尾鷲市のような“良いものをたくさん持っている土地”が日本中にあふれていることを知ったそうです。

著名な観光名所がないと旅行先の選択肢にどうしてもあがりにくいですが、日本各地には素敵な地域資源を持っている地域がたくさんあります。
そういった地域は一度訪れれば必ず魅力が伝わると私達は思っていますし、同時に地域の人を通じて地域の魅力を知る事ができると思っています。
『お手伝い』はあくまでも地域へ訪れるキッカケであり、お手伝いという共同作業を通じて地域の方と関係性を築き、地域の魅力を知ってファンになって帰って欲しいと考え、このサービスをスタートしました

目指すは「おてつたびが当たり前になる世界」。受け入れ先拡充を目指しJAコラボが実現

永岡さんは「おてつたび」の目標を「おてつたびが当たり前になる世界」に定めています。

よくわからない地域に行くのが楽しい、地域の人とふれあうのが楽しい、と『おてつたび』に気軽に行く人をたくさん増やしたい。自分の出身地・居住地の他に、2~3個の特別な地域ができた時に、私は日本各地に自然と人がめぐる世界になるんじゃないかと信じています

知られざる地域の良さを知ってもらうためにスタートした「おてつたび」を通じて、「豊かに生きる個人」も増えてきている、と永岡さんはいいます。

すごくいい人なのですが、東京で消耗してしまい、豊かに過ごせない、と悩んでいる人は少なくありません。そうした人と地域が上手く混ざり合うことによって、参加者は豊かな生き方を見つけられ、地域も活性化する。そんな出会いを生み出したいと考えています

その目標に向け、「おてつたび」のサービスのコンセプトである「地域と旅人のマッチングプラットフォーム」の強化の一環として、日本全国のJAとコラボし、多様な農業を経験できるプログラム増加が進行中です。

  • 青森県三沢市 おいらせ農業協同組合
  • 和歌山県紀の川市 JA紀の里
  • 愛媛県宇和島市 JAえひめ南
  • 沖縄県那覇市 JAおきなわ

現在は上記4地域のJAと提携。2019年中にはその地域の特産品にちなんだプログラムが実施されました。

月1回の「Meet Up」で、おてつたび経験者の生の声が聞ける

地域と人々のつながりを作る中で、永岡さんは「受け入れ側と利用者側の温度感」に注意しているといいます。

おてつたびのサービスは「実質無料で旅行にいける」というイメージが強いですが、
「規則正しい生活の中で、しっかりとお手伝いし、地域の方と関係を深めてもらうことが、サービスの想いとしてあります。そうした趣旨をご理解いただいた上で、ご参加いただいた方が、参加者の方にとっても地域の方にとっても、良い『おてつたび』になる、と考えています」と、永岡さんはいいます。

この課題の解決に向かい、月に1回「Meet Up」というオフ会を開催。利用希望者がおてつたびに対する正しいイメージを持てるよう、おてつたび経験者の生の声を聞く機会を設けています。

見知らぬ土地で受ける刺激は大きな成長のチャンス

永岡さんは「どなた様が参加しても得るものはあるのではないか」と、おてつたびで得られる経験の多様さを語りました。

知らない土地で知らない人々に会うことは、それまでの価値観を大きく変えることにつながります。当たり前だと思って受けている様々な恩恵の陰で働く人々の姿を見ることは、想像力を大きく育て、自分の将来の選択肢を広げてくれる機会となるでしょう。

これは若者だけでなく、大人になってから新しいことにチャレンジしようという人も得られる変化です。おてつたびを通じた旅と出会いは、新たな人生の扉を開こうという30代以降にも大きな成長のチャンスとなってくれることでしょう。

「おてつたび」で自分にとっての特別な場所を見つけ、まだ見ぬ新しい自分に会いに行くのはいかがでしょうか。

【おてつたびのポイント】

  • 旅行をしながら、さまざまな地域の仕事を経験できる
  • 出身地と居住地以外に大切な場所ができる
  • 30代以上の挑戦も歓迎
  • おてつたびが当たり前になる世界に向け事業拡大中
  • 見知らぬ土地でのふれあいが大きな成長につながる

【問い合わせ先】

(株)おてつたび
https://otetsutabi.com/

芦田おさむし

芦田おさむしライター

投稿者の過去記事

1976年、栃木県生まれ。千葉商科大学商経学部卒業。
都内オンラインゲーム会社を経て、2018年よりフリーライターとして活動開始。
格闘技を中心にビジネス、スポーツ、エンタメ、映画レビューなど他ジャンルで執筆中。
筋トレと食事改善でダイエット中。最近買った家電は精米機とミキサー。

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