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【リモートでOK。40代以上に好機】「JOINS」なら地方企業で自分を活かした副業ができる

※2021年3月17日、数字などを一部更新しました

こんにちは、「30sta!」の杉山です。

地方の企業で副業・兼業をする40~50代のビジネスパーソン、募集中。
週数時間のリモートワークでOKです――。

転職だけでなく、副業に関しても20~30代を募ることが多いなかで、
あえて40~50代の副業人材を中心に集めているマッチングサービスがあります。

2017年にスタートした「JOINS」です(https://joins.co.jp/)。

登録者が急増している、評判のサービスについて、猪尾愛隆社長にお話をお聞きしました。

なぜ40~50代の人材をメインに集めているのか?

「JOINS」は、一言で言えば、「首都圏で働く人材と、副業人材を求める地方企業をマッチングする」会員制のサービスです。

なぜ、40~50代の人材をメインに募集しているのでしょうか。猪尾さんは、

「地方の中小企業で求められているのは、『社内や経営者の頭の中にある解決策などのアイデアを小さいことから継続的に実行できる『プレイヤー』人材だから
といいます。

プレイヤーというと20~30代の人をイメージしますが、実は、40-50代の方がプレイヤーとして対応できるケースが多いそうです。

「ITによって地方と大都市の情報格差は劇的に減ってきており、企画やアイデアの差はなくなってきています。

そうなると、求められているのは、そのアイデアを実行すること。いきなり大きな業務の実行は難しいので、小さいことから始めて、他の社員との関係性を築きながら継続的に業務を実行していくことがポイントです。

具体的には、ITツール導入、月次決算体制の構築、社内業務フロー・マニュアル作成、人事評価報酬制度改善などの業務のニーズが多いのですが、実際にマッチングをする上でわかったことがあります。

それは、それらの業務をする場合、『本業=プレイヤー、副業=プレイヤー』の組み合わせだと、継続的な対応が難しいことです。特に20~30代は、仕事や育児で、自分の時間をコントロールすることが難しいケースが多いです。

むしろ、適しているのは、『本業=マネージャー、副業=プレイヤー』の方で、育児が一段落している方。そうなると、40~50代の方が適していることが多いのです。

本業でマネージャーをしている方は、現場が好きで、本業ではできないプレイヤー業務をやりたがっている人が多いですね」(猪尾さん。以下同)

猪尾社長がこのサービスを発案したきっかけは、前職のミュージックセキュリティーズで、地方企業向けのクラウドファンディングを手がけたことです。その過程で、「資金よりも人材が足りていない」ことが増えていると気づき、独立してサービスを開始しました。

長野県の企業から営業をスタートして、成果が確認できるようになってきたことから、2019年の夏から本格的にサービスをスタートしました。

リゾート開発や精密部品加工など、多様な受け入れ企業が

個人も企業も、会員登録すると、サービスが利用できます。

受け入れ企業は長野県の企業から全国の企業に広がってきており、スキーリゾートを運営する八方尾根開発や、印刷会社のダンクセキ、精密部品加工のニシキ精機など、多様な業種の企業が利用しています。なかでも八方尾根開発は、30人ほどの企業規模ながら、9人も採用しているそうです。

基本はリモートワークだが、会社に出向くこともある。都会を離れて、美しい自然の中で働ける(写真は白馬)

最初の1カ月間はお試し期間。毎月契約を更新

マッチングの種類は2つ。企業の公募情報を見て個人が応募するタイプと、企業が個人をスカウトするタイプがあります。
地域の企業の方が求めているのは、自社の目線に寄り添って実行できる人。そこで、企業が公募する時は、職種ではなく、その企業が『やってほしい具体的なこと』を提示しています。それを自分で手足を動かして実行できる方に応募してもらうようにしています」

契約期間は、最初の1カ月間はお試し期間で、JOINSへの手数料が無料。その後は、毎月契約を更新していきます。「現在の平均の業務継続期間は9カ月程度」(猪尾さん)で、小さな業務から始めながら継続している方が多いそうです。

リモートワークも週1回でもOK。月収12万円が得られるケースも多い

働き方の形は自由。週1日、本社に出向く形でも、1週間に決められた時間だけリモートワークをするのでも構いません

同種の副業マッチングサービスでは、働く側が無給のボランティアの場合もありますが、JOINSの場合は、収入が得られるのも特徴です。

金額は契約によりますが、リモートワークで週8時間ほどの実働時間で月12万円が目安です。

ちなみにJOINS自体も、兼業者と契約し、リモートワークで仕事をしている。右はJOINSの猪尾愛隆社長

「心理的安全性プログラム」で、副業特有の「心の壁」に対応

JOINSのもう一つの特徴は、企業と個人の「マインド」のマッチングにも力を入れていることです。

マッチングというと、企業の業務と個人のスキル・経験が合うかどうかが重視されますが、猪尾さんは、「それ以上に『マインド』のマッチングが大切」と言います。
「一言で言えば、受け入れ企業が防衛反応を起こして、構えてしまうことが多いんですね。そうした場に、東京の大企業で勤めている人が上から目線で入っていくと、現場の社員だけでなく、受け入れを決めた社長とも心の壁が出来て、うまくいかなくなる。ましてリモートワークだと、そうした軋轢がますます起こりやすくなります」

そうしたトラブルを防ぐためには、互いの心の距離を縮めることが欠かせません。そこで、同社が開発したのが「心理的安全性プログラム」です。

副業人材と受け入れ企業の社員が、働く前に、「人生に影響を与えたこと」「それにより手放したこと」など、自分の人生の出来事をシートに書き、見せ合います。
「すると、心の壁が溶け、副業人材がのびのびと働けるようになりました。人間は機械ではありません。スペックだけでなく、働く上での価値観などもマッチングできて初めてうまくいくと思います」

コロナ感染拡大後、兼業希望者も受け入れ企業も増加傾向に!

現在は、副業を希望する個人の登録者が多く、登録者数は、サービスの本格開始から半年後の2020年1月時点で1,300人超。さらに、2021年2月現在では6,000人超、と急増しています。

また受け入れ企業も増加し、登録企業数は累計で560社以上に達しています(2021年2月現在)。

「新型コロナの感染拡大が本格化した2020年4月以降、働き手を求める企業も、副業・兼業を希望する人材も増加しています。
地方の中規模企業では、これまで準備してきたデジタルシフトなどの自社の変革が加速させやすい環境になったため、人材を補充して実行に移す動きが出てきていると感じます。コロナ以前には社内外にあった変革に伴う痛みが和らいだこともあるようです」

「地方の中小企業で自分の力を生かしたい」という人は、ひとまず登録しておくと良いかもしれません。

中小企業の経営者から見れば、離れた場所で違う会社で働く人でもどんどん雇えて、いい仕事ができるチャンスが広がっています。


【JOINSのポイント】

  • 首都圏で働く人材と、副業人材を求める地方企業をマッチング
  • 40~50代の副業人材をとくに募っている
  • 毎月更新で小さく始められる
  • 働き方は自由。週1勤務やリモートワークなど
  • 収入も得られる。平均月収12万円程度
  • 心理的安全性プログラムで、人間関係もケア

【問い合わせ先】

株式会社JOINS
https://joins.co.jp/

ABOUT ME
杉山 直隆
1975年、東京都生まれ。専修大学法学部在学中に、経済系編集プロダクション・カデナクリエイトでバイトを始め、そのまま1997年に就職。雑誌や書籍、Web、PR誌、社内報などの編集・執筆を、20年ほど手がけた後、2016年5月に、フリーのライター・編集者として独立。2019年2月に(株)オフィス解体新書を設立。『週刊東洋経済』『月刊THE21』『NewsPicks』などで執筆中。二児の父(11歳&8歳)。休日は河川敷(草野球)か体育館(空手)にいます