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【リモートワークでできる】「YOSOMON!」で、会社を辞めずに、地方副業&ダブルワーク

こんにちは、「30sta!」の杉山です。

本業を持ちながら、副業や兼業で、地方活性化に関する仕事を手がける--。

そんな生活を実現したいなら、「YOSOMON!」(https://yosomon.jp/をのぞいてみると良いでしょう。

会社を辞めずに地域に貢献できる、副業・ダブルワークを探せる

「YOSOMON!」は、会社を辞めずに地域に貢献できる副業・ダブルワークを探せるサイトです。

運営するのは、NPO法人ETIC.(エティック)。日本で初めて長期実践型インターンシッププログラムやソーシャルベンチャープランコンテストなどをおこなってきた、老舗のNPO法人です。

「YOSOMON!」の開設は2016年。当初2年間は転職先を探せるサイトでしたが、2018年6月にリニューアルし、副業先を探せるサイトに生まれ変わりました。

きっかけは、ある僻地の企業様が年収300万円の執行役員を募集したこと。フルタイムだとまったくマッチングしなかったのですが、社長と相談し、週2日勤務でOKとしたら、とある上場企業の役員の方からエントリーがあったのです。他の案件でも、副業で募集した途端に、すごい数のエントリーが来たことから、副業・ダブルワークに切り替えました
と話すのは、ローカルイノベーション事業部コーディネーターの高橋健さんです。

実際にどんな副業があるのかというと……?

「YOSOMON!」には、副業人材を募集する全国のプロジェクトの情報が掲載されています。

たとえば、2020年4月28日の時点では、以下のプロジェクトが募集中でした。

◎「蛤浜(はまぐりはま)プロジェクト第2章~持続可能な「浜づくり」の地を舞台に、SDGsのフィールドワーク研修を創るプロジェクト」

・募集団体:一般社団法人フィッシャーマンジャパン(一般社団法人はまのねプロジェクト)
・仕事内容:
「蛤浜を、SDGsを実践、深める拠点にする」ために、
1.研修の企画・立案、研修コンテンツを作成する
2.プロトタイプ段階の研修を参加者として体験し、改善のアドバイスをする頂きたい
3.研修コンテンツのプロモーション計画や、Webツール作成のサポートをする
人をそれぞれ募集
・ワークスタイル:週1~2回程度オンラインでのミーティング実施。スタート時や中間時に現地で打ち合わせ
・契約期間:6カ月間
・謝礼:季節の魚介類

◎日本の伝統工芸品の価値を伝える!節句人形の設計/販売/情報発信を行う方を募集します!

・募集企業団体:(株)成島
・仕事内容:五月人形を中心とした伝統工芸品を、現在のライフスタイルに合わせて提案する仕事。具体的には、
・販売サイトの制作(スマホ用の構成づくり、コーディング、バナー作成など)
・人形の設計(人形を3Dモデリングする)
・情報発信(動画制作や、インスタグラムなどのSNSで情報発信)
・ワークスタイル:通常はオンライン。必要に応じて可能な方は、現地ミーティング、2カ月に1回
・契約期間:3カ月
・謝礼:スキルや実働日数に応じて。時給または請負

Webマーケティングから立ち上げ支援、経営相談まで、仕事は多種多様

仕事の内容は多種多様です。現在は新型コロナウイルスの影響でプロジェクトは減っていますが、過去にはWebマーケティングや採用支援、レストランの立ち上げ支援、「そもそも組織の課題がわからないので切り出してほしい」といった経営相談のような仕事がありました。

現在、募集しているプロジェクトは、リモートワークでできる副業・兼業先です。外出自粛中であっても、新しい仕事を始められる可能性があります。

会員登録すると、これらの仕事に応募できます。年齢制限はありません。

契約は3カ月~。オンラインミーティングが中心。報酬も

受入企業との契約期間は最低で3カ月
本業を持つ人を対象にしているので、もともと、ワークスタイルは、オンラインミーティングが中心です。プロジェクトによっては1カ月~3カ月に1回程度、現地に赴く必要があるものもあります(※現在はオンラインのみ)。

報酬に関しては企業や団体によって異なり、金銭を支払っている企業もあれば、海産物や農産物などの品物を提供している企業・団体もあります。

企業を手厚くサポートすることで、ミスマッチを防ぐ

人材のマッチングでは、働き始めてから、受け入れ企業と副業人材が合わない「ミスマッチ」がよく起こります。それを防ぐために、ETIC.では、受け入れ企業に対して、さまざまなサポートをしています。

具体的には、「スタンダード」「ライト」「プレミアム」の3つのプランを用意。

全プランに共通するのは、募集ページの原稿のチェックです。受け入れ企業が書いた原案をETIC.がチェックし、ブラッシュアップします。有料オプションで、原稿の代筆サービスも用意しています。
「『何をしていいかわからないから、副業人材の思うがままにやってくれ』と課題がぼんやりしていると、副業人材も困ってしまい、うまくいきません。そこで、ページを作る前に、オンラインで1時間~1時間半、ヒアリングをすることもあります。そうして、副業人材に何を求めるかを明確にするわけです」

プランによって異なるのは、面接以降です。
「スタンダード」は、ETIC.が応募者との1次面接をおこない、そこで認識をすり合わせた上で、受け入れ企業との2次面接のセッティングをおこないます。
さらに「プレミアム」の場合は、副業人材が働き始めた後、月1回の企業担当者と副業人材の双方にヒアリングをおこないます。
こうして、企業のニーズに合わせたサポートをおこなうことで、副業人材のミスマッチの不安を減らしているわけです。

登録者は、個人事業主と会社員が半々

これまでにサイト上で募集をした企業・団体は47社。そのうちの36社・団体がマッチングに至っています。成果が出たことから、契約が延長に至るケースもあるといいます。

登録者は、個人事業主と会社員が半々だそうです。
「『お金が欲しい』というよりも『何か役に立ちたい』という方が、きれいごと抜きで多いですね。私たちは、『共感と貢献によるマッチング』を重要視しているのですが、まさにそのような考えを持った方にご登録いただいています」

今後は、自治体や金融機関、商工会と組んで企業向けセミナーをおこなうことで、受け入れ企業・団体を増やしていく意向です。

地方で働く副業を探している人は、こまめにチェックしてみてください。

【YOSOMON!のポイント】
・課題を抱える地方企業と、地域に貢献する仕事がしたい人材をマッチング
・副業期間は最短で3カ月~
・働き方は、原則、リモートワーク。週1、月1などで出社が必要な案件も
・報酬は現金の場合もあれば、現物支給の場合もある
・受入企業は「スタンダード」「ライト」「プレミアム」の3種の募集プランがある。それぞれマッチング時の成果報酬が異なる

【問い合わせ先】
NPO法人ETIC.(エティック)
https://yosomon.jp/

ABOUT ME
杉山 直隆
1975年、東京都生まれ。専修大学法学部在学中に、経済系編集プロダクション・カデナクリエイトでバイトを始め、そのまま1997年に就職。雑誌や書籍、Web、PR誌、社内報などの編集・執筆を、20年ほど手がけた後、2016年5月に、フリーのライター・編集者として独立。2019年2月に(株)オフィス解体新書を設立。『週刊東洋経済』『月刊THE21』『NewsPicks』などで執筆中。二児の父(11歳&8歳)。休日は河川敷(草野球)か体育館(空手)にいます