こんにちは、「30sta!」編集長の杉山です。
リゾート地だけでなく、移住先としても注目を集める沖縄・宮古島。
この島でリハビリや語学、エステに関連した講座を受講でき、就職につながる可能性のある研修プログラムをご存知でしょうか?
それは「PROHED-M(プロヘッドエム)」。昨年(2019年)から、宮古島市の委託事業としておこなわれている、2~3カ月間の研修プログラムです。
一体、どのようなプログラムなのか、説明会に参加して、調べてきました。
もくじ
宮古島市が推進するプロジェクト
「PROHED-M」は、宮古島市が実施する「高等教育機関の設置検討事業」の一環としておこなわれているプロジェクトです。
宮古島市内には高等教育機関が存在しないため、高校を卒業して進学を目指す学生は島外や県外に出るしか選択肢がありません。その結果、18~24歳の若年者層が極端に少ないという人口構造になっています。さらに家庭環境や経済的理由などにより島外、県外に出ることのできない人は就学の機会すら失ってしまう状況です。
宮古島市は長年熱望してきた高等教育機関の設置に向け、その実現性の検証をするために、昨年度より研修生の募集→選定→研修→OJTといった一連の取り組みを実施しています。
それが、琉美学園と琉球リハビリテーション学院、那覇日経ビジネスの3つの専門学校がコンソーシアムを組んで、おこなっている、今回の研修プログラムです。
リハビリ・ボディケアと観光人材(美容+エステ)の2コース。ビジネス英語も同時に学べる
「PROHED-M」の特徴は、専門学校の教員による研修と、企業での実務研修の二つが用意されていることです。
まず、2カ月間は、専門学校の教員による研修がおこなわれます。
コースは以下の2つから選べます。
◎リハビリ・ボディケア+ビジネス英語コミュニケーションコース
理学療法士や作業療法士である講師から、身体構造や運動の基礎、スポーツ障害学といった、リハビリテーションやコンディショニングに関する基本を学べます。14~17時に開催されます。
◎観光人材(エステ+美容)+ビジネス英語コミュニケーションコース
山野美容専門学校講師の山野光夫氏やYAMANO Salon of Beauty店長の飯塚美沙氏を始めとした講師陣から、エステ・美容に関する講習が受けられます。18~21時に開催されます。
いずれにしても、ビジネス英語を学べることも大きな特徴です。セブ島の英語教師とのオンライン英会話によって、外国人観光客と会話できるレベルの英語力を身につけることを目指します。
「もちろん、この期間内だけで、すべてのスキルを得るのは難しいと思いますが、自分の人生をじっくり考えられる貴重な機会になると思います」と話すのは、プロジェクトの代表である、学校法人琉美学園理事長の呉屋良昭氏です。
希望者は最大20日間の企業研修。就職支援も可能
2カ月強の研修が終わった後、希望者は企業でのOJT実務研修に参加できます。
期間は1週間から最大20日間。受け入れ企業はホテル、ツーリスト、航空関連企業やリハビリ系医療施設などがあります。
企業研修の後、企業と参加者の双方が合意すれば、そのままその企業に就職することも可能です。
参加費や滞在費は無料。年齢制限もなし
参加費用がかからないのも、このプログラムの大きな目玉。宮古島市が渡航費や滞在費を支給します。
参加条件は、年齢制限はありません。「とにかく宮古島へ興味があり、宮古島市での就学・就職・定住に興味がある方に参加していただきたいと考えています」(呉屋理事長)
研修期間中は、全行程の出席や新型コロナ感染症の予防、無断欠席の禁止などが求められます。
エントリー締め切りは10月30日(金)17時まで
11月後半からスタートする第2期は、11月30日(月)~2月10日(水)まで研修を実施。2月に、OJT企業面接と企業でのOJT実務研修をおこないます。
11/2(月)にWeb面談を実施した上で、参加の可否が決まります。
エントリー締め切りが10月30日(金)17時と間近に迫っているので、興味のある人はお早めにエントリーを。申し込み方法に関しては、以下の公式サイト(https://www.prohed-m.jp/)をご覧ください。
【PROHED-Mのポイント】
- 宮古島市の委託事業
- 専門学校の教員による研修が受けられる。コースはリハビリ・ボディケアと観光人材育成(美容+エステ)
- ビジネス英語も学べる
- 希望者は、最大20日間、企業での実務研修も受けられる。その会社に就職する道も
- 参加費・渡航費・滞在費は無料
- 年齢制限はなし
【問い合わせ先】
PROHED-M事務局
Email:info@prohed-m.jp
https://www.prohed-m.jp/